アウトドアと飯のあれ

神奈川→富山在住の20代のアウトドアと飯と旅行のあーだこーだ

2021年10月9~10日 横尾本谷右俣~南岳~新穂高(1/2)

ウス。

紅葉の季節がやってきました。

里に下りてくるには暫しかかりそうですが、

一足早く上高地にて紅葉狩りに興じて来ました。

 

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赤に燃える明神岳5峰。

今回の目的地は穂高の奥地にある南岳

キレットを経由するか、天狗池から登るか、新穂高から南岳新道で至るか…。

いずれのルートも1日がかりです。

 

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夜明けの前穂東壁。

その分、穂高にあって静かな幕営を楽しめる場所。

今回は殊更静かな横尾本谷右俣にて南岳に至ります。

 

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7時過ぎ 横尾にて。

涸沢と聞けば登山者ならば聞き馴染みある大人気スポット。

ピークにはテントだけでおよそ1000張もいたそうな。

この日も晴れ間を掴もうと650張の大賑わいだったそう。

 

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地図。

その涸沢と山を挟んで隣接しているのが、

横尾本谷左俣から詰めていく大キレットカール、

そして右俣より至る本谷カール。

 

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屏風岩。

道中は涸沢から降りてくる人や、前夜泊の方と多くすれ違い、

流石穂高の超人気スポットという感じ。

屏風岩を間近で見るのは初めてだ。

 

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8:10 本谷橋出合。

本谷橋ではひと休憩する人で賑わいます。

ここで道を逸れ、沢装備(と言っても靴と靴下だけ)に変えて入渓。

 

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ゴーロ帯。

渡渉で面倒臭いので沢靴は持って行った方が無難。

岩苔が酷いのでフェルトソールが良く効きます。

 

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北穂?

暫くはゴーロを歩いていく。

前方には北穂の岩壁?

 

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右俣。

このゴーロ帯が若干退屈なので、涸沢へ伸びる道を途中まで進んで

適当な所で谷を降りる人もいます。

なんだかんだ沢を歩いてる方が良さげかな。涼しいし。

 

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水嵩は多くはない。

大滝や難所は皆無なので、沢歩きのテイストが強い。

同じ北アルプスでも薬師沢左俣とは違う趣があって愉快だね。

 

 

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右へ。

40分程で二俣に到着。

ここで目指す稜線がお目見え。

 

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左俣。この時期はガレ場を500mアップ。しんどい。

左俣は雪渓が残っていれば登りやすいそうな。

どことなく長次郎谷を想起させます。

 

 

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難所はない。

今回歩いている右俣は、ウォルター・ウェストン槍ヶ岳を目指して歩いた道。

 

登りはじめるとすぐに、この未知のルート、横尾谷のおもしろさがわかった。

(略)

絶壁の下底部に達すると、みごとな滝が万雷のような轟きをあげて

滝壺の岩に吸いこまれていた。

                                                        (ウォルター・ウェストン『日本アルプスの登山と探検』)

 

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沢の最上部付近。岩登りっぽくなってきた?

彼は幾度か槍ヶ岳へ赴いていますが、

最初のルートはメジャールートの槍沢ではなく、

島々から徳本峠を越え、この本谷右俣を登り、稜線から更に槍を目指すというもの。

結局その時は着くのが遅すぎて、登頂は断念したんだけども。

 

blog.goo.ne.jp

このルートの詳細に関して調査している人もいます。興味深い。

 

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黄金平に出た。

これを登りきると、目の前に広々とした雪原がひらけて、

荒々しく切り立った山の斜面に雛段のように立ち上がってゆく。

                                                        (ウォルター・ウェストン『日本アルプスの登山と探検』)

まだ雪のある頃に歩き、またこの黄金平(こがねだいら)の辺りで雨に降られたので

ウェストンはこの景色を見られなかったことでしょう。

 

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背後には屏風。

背後に屹立する屏風と、引き立たせる色取り取りの紅葉。

 

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真っ赤なナナカマド。

カールの中のナナカマドは韓紅に燃え、一際目を惹かせる。

 

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旅情を誘う。

始発で上高地入りしてからほぼノンストップでここまで来たので、

沢も終わりようやく一服。ここで靴を再び履き替えて進みます。

 

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中央のガレを詰める。

暫しカールの岩を渡り、横尾尾根のコルを目指して最後の詰めです。

中央のYになってるガレ場を登り、右寄りにトラバースしていきますが、

ここまで歩いて来てなかなか堪える300mアップ。

 

それから右寄りの断裂した岩を伝って這いあがると、稜線に落ちこみがあった。

                                                        (ウォルター・ウェストン『日本アルプスの登山と探検』)

 

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稜線10m手前で一息付く。

横尾尾根のコルの少し上側に出ます。

ここで大岩に跨って一休み。歩いてきたカールを暫し眺める。

この日は結局後続はいませんでした。

 

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横尾尾根と常念を望む。

ここからは一般道。天狗池を下って槍沢と合流すればそのまま上高地へ。

 

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主脈への登りもなかなか堪える。

しかし今回の幕営地は南岳。

ここから更に300mアップで縦走路に合流します。

体に鞭がビシバシ打たれるよ…。

 

あ、稜線出たら槍が見えると思ったら、ちと天気悪く見えませんでした。はは。

 

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主脈へ。

這う這うの体で縦走路に合流。

あとは7月に歩いた逆コースなので勝手も分かる。

南岳まではゆるいのでルンルンタイムです。

 

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13:20頃 ガスの南岳。

結局この日は朝からの快晴は潜まり、煙雲に包まれて。

そんな中でも稜線は穂高槍縦走に向かう人で賑わっていました。

 

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霧の北穂。これはこれで。

小屋に着いたのが13:45頃。

ラーメンを茹でようか悩みましたが、香りに敗北して豚汁定食を注文。

本当に美味しいもの食べると笑えてくるね…。

 

遅めの昼食を取った後、いそいそとテントを立てたら溶けるように就寝。

結局それから一歩も動かず、12時間くらい爆睡してしまいました。

 

次回に続く。