ふるさとの 山に向ひて 言ふことなし
ふるさとの山は ありがたきかな
郷里を離れ悲哀・挫折・苦悩に落涙する人々の全てを受入れ、
温かく抱擁してくれる故郷の素晴らしさを謳った石川啄木の名歌。
週末は根無草のように東奔西走する私のような陸でなしにも
毎年登る故郷の山嶺があり、そこに新年早々行ってきた話。
ということでネタが尽きたので過去山行のやつです。
今年の山一号は金剛堂山。
07:00 登山口の利賀スノーバレーに到着。
いつもなら多くの登山客で賑わいますが、前日にドカッと雪が降ったので
皆様子見なのか一番乗りでした。ワカンを履いて黙々と登る。
初っ端から膝を食われる。
楽しまなければ損というものです。
しかし後半は緩やかなので、逆にワカンだと辛くなってくる。
展望台からは目指す山が、真っ新な絹でお出迎えしてくれる。
金剛堂山の雪景色は北陸随一の美しさだと思うんですよ、僕。
だから毎年来てしまう魔性の魅力がある。
夏も秋も楽しいんだけどね、暑いのよ…。
山頂手前で後続に追いつかれたのでご挨拶。
維持張って最後までぶっ通すのも迷惑かかるので、割り切って皆で登ることに。
最後に皆が譲ってくれたけど、皆でゴールしましょ!
何だかんだ5時間後の12:00に前金剛に到着。
この日はまさにTHE DAY。全方位の銀嶺パノラマ。
夏にラン気味に登れば3時間近くで往復できる山ですが、
3倍以上時間かけて登ると、なかなか達成感がありますね。
カップヌードルを食べて暫く景色を堪能する。
中金剛もトレースがないのでとても美しい。
歩くのも考えましたが、この造形美を崩したくなかったので今回はここで。
1時間ほどまったりしてから帰りました。
帰りは滑り降りるようにあっという間。
お決まりの天竺の湯でお風呂に入って帰宅。
「富山でおススメの山は?」と言われたらなかなか答えに窮しますが
春夏秋冬で決めるなら、僕が冬の一軍選手に挙げるであろう金剛堂山。
麓集落が除雪にメチャ強いので、車のアクセスも楽なのも好ポイント。
県外から来られた際には是非寄ってみてくださいね。