前回の続き。
湯俣岳まで来てしまえば、後は明瞭な下り道。
段々沢の音も聞こえてきて、一歩一歩目的地へ近付いているのが分かります。
晩夏の木洩れ日が心地良い。
所々に顔を出しているハナイグチに挨拶。
どこかのテングタケの子どもが、何ともかわいらしい絨毯の上に座り込んでいました。
暫し無心で降りていると、パッと展望が開けました。
下には湯俣の噴湯丘と源泉。
早めに着いたので、人も居なさそうだ。
いずれ行きたい端っこからの北鎌も眺められる、良いスポット。
水量的にはこの時期あたりが丁度良いのかな。
正午前に小屋へ到着してひと休憩。
子連れで避暑に来ている家族を傍目に、コーラをキメるのである。
しかしこんな別天地へ夏休みに来たら、一生ものの思い出になるでしょう。
暫し休んでから噴湯丘を見に行きます。
GWに来ましたが、水量が多すぎて流石に渡渉できませんでした。
その時と比べると5割減、というような水量。これなら何とかなるかな。
しかし腰まで浸かる。これ結構な怖さだよ。実際流される人もいるみたい。
何とか弱い所を渡ると、立派な玉ねぎが生えてました。
足元の黒いのが湯溜まり。源泉温度は60度近い。
同じくらいの温度だったであろう香草温泉はこういう色してなかったし、
温泉とはなんとも不思議なものです。
GWに全身浴やろうとしてメチャクソ熱いし寒いしを堪能しました。
今回は足湯だけ。あーーっちちちち。
スコップがあれば湯舟も掘れたかな。
その後は小屋に戻って、麻婆豆腐+ご飯?みたいなのを食べて、
内湯に入ってきました。
とても良い湯だった…暫く食堂でだらだらしたくなったけど、
帰りはここから4時間。そろそろ御暇しましょうってことで13時頃出発。
チープな感想ですが「日本昔ばなし」に出てきそうな、幽仙郷の気配。
轟轟と北へ流れる高瀬渓谷の奔流をBGMに、針葉樹の暖かな森を縫い歩く。
こういう道を歩いていると、菅笠と足袋で山旅をしたくなりますね。
舗装になってからもこの道は長い。少々げんなり。
ダムに戻って来てからも長く、七倉山荘には17時ジャストに到着。
そのまま葛温泉 高瀬館に入浴。とても良い温泉でした。
駆け足でしたが、今夏でも印象深かった高瀬サーキット。
今まで来なかったのが悔やまれるくらい、自分好みの周遊路でした。
高瀬の雰囲気がとても好きなので、今冬も少し行ってみたいですね。
とりあえず年末年始に大きな山行を計画中です。
それも気が向いたら纏めることにします。それでは。