休日に仕事が入って思うように山に行けず、
あっという間に梅雨入り。ガッデム。
しかし僅かな時間でも、アクティビティの引き出しがあれば存外楽しめるものです。

ということで仕事を片付けて午後からは釣りをしよう。
日が照ってから山に登るなんてマゾヒスティックなことはしませんが、
川遊びなら何の問題もないね。

ポイントは要所にあるので退屈せず。
ここは木もあまり被らないのでライントラブルも少ない。
見えないように岩に隠れて竿を振れば…。

8寸弱の丸々したイワナが、夏向きのフライを素早く食う。
もう暖かくなってきた証拠かな。
一頻り感謝し別れを告げる。また遊んで貰えるように。

その後も流しながらのんびり釣り上がる。
行き止まりの堰堤、溜まり場には大小様々な渓魚の群れ。

ここでも良い型のイワナが出てくれる。
立派な体躯、細かい傷のある皮膚。

「魚皮衣」というものがある。
ユーラシア大陸の民族衣装で、鮭や鱒の皮を鞣して作られる。
イワナでは難しいだろうが、この皮膚には工芸的美しさがある。
うーん、反物のデザインに取り入れてみたら面白いかも。

500mを3時間でまったり釣り上がったが、
拙いなりに渓魚に遊んで貰えて、活力もフルチャージ。

温泉に浸かり、近くの山は花々の盛りと教えてもらう。
来週を目途に行ってみようかな。少々混雑しそうだが。

家から近く通い慣れた場所だが、非常にポテンシャルが高い地域だ。
中途半端な時は割り切って休んでいたが、半日でも十分に楽しめる。
時間は有限、たまには貪欲になるのも悪くない。
今日も今日とて夏野菜が旨い。そろそろ獅子唐の揚げ浸し食いてぇ。