残暑を押し流すような豪雨で始まる3連休でした。
5:10 稲子湯の上にある駐車場を発。
地理に疎い北八ヶ岳、更にその東側は未訪の地。
しゃくなげ尾根は人も疎ら、茂る苔が美しい。
紅葉には早いこの時期の主役はキノコ。
毒鶴茸は純白のキャプリーヌを被り、闇夜でも妖しく目を惹く。
初見の小擂粉木茸は冬虫夏草かと見間違えた。
のんびりキノコを撮影して歩く。明るく開けた白樺尾根と合さり、
7:15 にゅうに到着。
切立つ岩頭は特等の展望台。
深青を湛える白駒池。あのテント場は評判が良い。
紅葉の時期に訪れてみたいな。
あなたはどちら様でしょう。
さて、ここから暫くは平坦な稜線を闊歩する。
未明まで続いた小雨の影響か、若干湿気っているが
木漏れ日の暖かさが嬉しい。先週までの茹だる暑さが嘘のようだ。
ふと切れ間から目指す天狗の尖り頭を見据える。
グリーンシーズンに来たのは初めてだ。
2年前の冬に訪れたのが遠く思い出される。
やがて少しの登りを経て、振り返れば蓼科山へ広がる森林帯。
にゅうが遠くに望める。
面白い地形だ。いずれ右の稲子岳にも登りたいね。
小さな登り返しを経て西天狗岳へ。
やや、あそこに見えるは赤岳と阿弥陀岳。
いずれ北西稜も…むむむ。
ゆるゆるハイクのはずが、久しぶりの一眼での撮影で意外とかかってしまった。
ブルーバックの山頂は多数の登山者で賑わいを見せる。
暫く静かにはならなそうだ。
そうこうしているうちに東から雲が湧いてきた。
根石岳山荘でカレーでも食べたいが、まだまだお昼時には早いじゃないか。
ということで本沢温泉へと降る。
白染まりの空は眺望を損なうが、天高い陽も遮るカーテンになってくれる。
軽快に標高を落とす。
やがて小さな流れを渡れば、そこは日本最高所の露天風呂。
…が、男女の先客がいるようだ。がーんだな。
流石に行くのは憚られるし待ってるのも億劫だ。
次回の楽しみに取っておくことにした。どうせまた来るしね。
さて、しらびそ小屋へは少し登ってから平坦なトレイル。
この道もキノコが楽しい。下を向いて歩こうよ。
紅天狗茸、亜米利加裏紅色変、そしてとうとう花猪口とご挨拶。
初秋を告げるカラマツ林の定番キノコ。
富山でなかなか見る機会のない子達に胸も弾む。
喧噪の八ヶ岳にあって、アクセスの難もあるのか比較的静かだ。
末永く深い森・豊かな菌類を物静かに眺める人の憩いの場であって欲しい。
11:45 初訪問のしらびそ小屋はお伽話のテイスト。
近辺では時折リスも見かけるらしい。むむむ…。
かつての林用軌道の名残を眺めながら、小走りで車まで帰還する。
終わってみれば7時間半程の良コースだった。
八ヶ岳の東側、いいじゃん!ちょっと遠いが僕好みだ。積極的に来よう。
帰りは稲子湯に浸かり気分爽快。
R299を戻る気もなく、三才山を越えて松本、自宅に帰ったのは19:30。
久々に往復450km走って疲れた。
今週は…遠くはやめとこう。行っても岐阜かなぁ。
ばい。