前回の続き。
富士ノ折立に到着しました。
目の前に見えるは嫋やかな砂礫の稜線、真砂岳です。
この辺に来ると、別山側から登ってきた人とすれ違い始めます。
個人的にはこのルート、1泊して無理なく進むのであれば別山側から辿った方が
ゆとりがあって良いなと思いました。
真砂岳、その名の通り砂をただ堆く積み上げたような緩やかな稜線です。
その正体は細かな花崗岩。
上から見上げた内蔵助カールは、大きな蟻地獄のよう。
振り返ると雄山、大汝山、富士ノ折立があんなに遠くへ。
龍王岳も見えるぞ。
立山信仰が盛んだった頃、完走すると願いが叶うと言われていました。
浄土山を『過去』、立山を『現在』、別山を『未来』の自分に置き換えて辿る道は
『三山かける』と呼ばれ、広く親しまれたそうです。
浄土山から辿るのが正統なんだろうけど…あの登りは序盤にしたくないね。
山頂標。
急斜面の雪渓を走り降りて、麓の室堂へ戻ったという話です。
その帰路を『大走り』と呼び、今も真砂岳へ取り付く急登として名が残っていますが
本来の道はもっと別山寄りの急な谷間だったとか。
大日岳は季節によって顔が一変するようで。
今日は少~し厳ついお顔をしています。(・へ・`)
秋の大日平は空いてて落ち着けそうかなぁ。
富士ノ折立の北稜線がエグいですぜ。
ここまで来たら別山まではあと一息。
登り返し。
立山って県民からすると緩やかな高原帯というイメージが強かったのですが
この道を通ってみると、まるでSkyrimのようで、立山の新しい一面を見た気がします。
ちなみに僕は脳筋プレイ大好きです。スタミナと力こそ正義。
猛る岩を越えて、汗が噴き出す直射日光に後押しされるように、
ただひたすら無心で登って行くと…。
別山、登頂!
待ち受けていたのは眼前いっぱいに広がる剱岳!
イエーイ!興奮して山頂標撮り忘れた~。遺影~。_(:3 」∠ )_
あちらは北峰。往復する元気もなくてヘタりこんじゃった。
後立山連峰の面々は、雲がかりが少し強かったなぁ。
岩の殿堂、剱岳。
その頂はいつも市街地から見える遠景より、数段険しく見えました。
今年はもう無理そうだけど、来年は是非行ってみたいですね。
別山から見る未来の自分、その時を楽しみにしましょう。
剱岳タイムラプス pic.twitter.com/pQv7M9guHG
— 成瀬晶 (@akiranngo_M) October 1, 2019
タイムラプスも撮ってみた。
次回、下山。