アウトドアと飯のあれ

神奈川→富山在住のアウトドアと飯と旅行のあーだこーだ

2020年6月10日 [撤退]薬師岳

ウス。

北陸も梅雨入りとなり、暫く山とは会えない日が続きます。

僕の予定までも大雨で流されていく辛く悲しい日々。

梅雨明けよ早くしろ、と願いつつ、今回は薬師岳の日帰りに挑戦した話。

 

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GoogleEarth。

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薬師岳。標高2,926m日本百名山

言わずと知れた北アルプスを代表する主要峰の1つ。

広い裾野を広げ迫力のある山容を市街地からでも眺めることが出来る。

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前日、17時に仕事を切り上げてマッハで有峰に向かいます。

有料林道は意外と初めて通るので新鮮な気持ち。

折立に着いて車中泊。意外と寒い。ジャケットあって良かった。

 

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1:55出発。

真っ暗だから行きの写真は殆ど撮らず。

ワンチャン太郎兵衛平でモルゲンロート見物に間に合うかと思ったけど、

流石にこの時期の日の出は早かった。

 

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3時間で太郎平小屋到着。

シーズン前ですが素泊まりで営業中、売店やテント場の水も使えるとのこと。

流石に朝早すぎて迷惑かなと思ったのでスルー。

 

割と悪くはないペースで進んできたので、薬師岳の日帰りも行けると判断。

薬師峠へ向かう。

 

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薬師に向かい右手に広がる絶景。

左の小さい尖がり屋根が百名山鷲羽岳、その隣の丸っこいのが祖父岳

祖父岳の下方に開けているのが雲ノ平、奥の奥に見えるのが槍ヶ岳北鎌尾根の一部。

更に三俣蓮華岳双六岳黒部五郎岳…と、北アルプス深部のオールスター勢ぞろい。

 

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そんな風景を一望できる、北アルプスの貴婦人とも言うべき薬師岳でしたが、

薬師峠から先はケルンまで雪がびっちり。

ただの雪ならアイゼンで登ろうとも思いましたが、この数日の好天の影響か酷く緩い。

一歩毎に踏み抜く有様で、まるで体重制限を受けてるよう。

 

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踏み抜きを気にせず進むにも、多分山頂に着く前に相当体力と時間を消耗する。

ただでさえここが核心部なのに…流石に危険が頭を過る。

予報では昼前から天気が崩れるとのことで、悲しいけれど断念を決めました。

上ノ岳がそんな失意の僕を見つめてくれていた。

 

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それこそ富山に来てから一度やりたいと思っていた薬師岳の日帰り。

今回が絶好のチャンスかと思って来ましたが、あえなく振られてしまいました。

まぁそんな日もあるよ。僕は『楽しく』がモットーだから。楽しくなきゃやらない。

 

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木道をテクテク歩くだけでもそれはそれで楽しいもの。

 

ただ帰るのもそれはそれで早すぎるので、小屋のベンチを拝借して少し早い朝食。

 

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いつものヌー。

実は『NOODLE』と記載されているのは日本製のもので、

海外だと『NOODLES』になっているんですよ。微妙な豆知識。

 

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さて、太郎平小屋からすぐ近くの太郎山からの景色が見事だという話を聞いたので

少し寄って見ることに。

来てみると、これはなかなか良いものだ…。

 

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ここから眺めた薬師岳をバックにする太郎平小屋が牧歌的でまた良い。

スイスアルプスのような優美さを漂わせています。スイス行ったことないけど。

この間スイスツアー眺めてたけどちびる金額だった。

 

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日も照って来て、少し暑くなってきたので名残惜しいですが帰路に着くことに。

鍬崎山の三角屋根を眺めながらご機嫌トレイルを駆け抜ける。

 

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大日岳~。

今年も行きたいけど…小屋がないと結構日帰りは厳しいんだよね。

多分今回の山行以上のしんどさになると思う。帰りは楽なんだけどさ。

 

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行きには見られなかった数々の花々がシーズンの訪れを告げていました。

ていうかもうチングルマ咲き始めてるのに驚いた。

 

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逆にミズバショウ君はまだ見頃なのね。

去年は同じ時期に弥陀ヶ原で見かけたっけね。

 

弥陀ヶ原の雪解けはまだ早いみたい。

 

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イワカガミに見送られながら、また雪解けの際に戻ってくることを誓い、

有峰を後にしました。

 

この梅雨が終わったら、またきっと絶対行こう。その時は山頂へ。

それじゃあその時まで。