アウトドアと飯のあれ

神奈川→富山在住のアウトドアと飯と旅行のあーだこーだ

2022年7月23~24日 白出沢~奥穂高岳~西穂高岳(2/2)

前回の続き。

 

強風吹く窓際の寝床なのでなかなか寝付けなかった。

さっさと片してロビーでラーメンを食べて3:12出発。

 

4:00奥穂高岳。真っ暗。

未明の奥穂高岳の山頂は風の吹き曝しで、ガタガタ震える寒さ。

でもダウンを出す気はないので暫く我慢していると、続々と登ってくる。

 

たまらんね。

薄明の朝が迎えに来たので暫し撮影に興じます。

ご来光は雲の中ですが、素晴らしい景色。

 

手も心も震える。

大海原の荒波の中に浮かぶ島々。

 

前穂・明神。

穂高の神が坐す明神岳前穂高岳

 

槍さん!

そして雲の帽子を飛ばした槍ヶ岳が朱に染まる姿を堪能し、

いよいよ今日の山旅を開始します。

 

馬の背はすぐ終わった。

奥穂西穂縦走の顔とも言うべし馬の背は、あっという間に終わっちゃいました。

改めて下から見ると何だこの道…道…?ってなるんですけどね。

 

RPGのラスダンじゃん。

「ゲームの世界に迷い込んだみたい」ってありきたりな表現、良くするんですけども

昔から憧れてた世界に自分が入ってるという感覚が味わいたくて

登山やってるってとこはありますね。

 

ジャンさん。

そして丸い頭のジャンダルムが手に届く距離に。

 

スパッと行きましょう。

今写真を見てても感じる熱量。楽しかった…。

 

直下。

ていうかこの日は天気が良すぎましたね。

快晴なのに風が吹いて爽快で…。

ジャンダルムは直登ルートがあるのですが、足が悪くてチキりました。

回り込んで無事登頂。

 

天使とご対面。

5時頃 岩の要塞 ジャンダルム到着。

槍や穂高を眼に焼き付けつつ、ここからが本番開始。

 

雲の大河。

上高地は雲の中に沈み。

天空に浮かぶ縦走路をひた歩きます。

 

節理の壁。

目指す西穂は近いようで遠い。

 

越えても越えても、山がある。

登っては降り、降りては登り…。

この日は死亡事故もあって身を固くしました。

 

間ノ岳

間ノ岳が見える頃、太陽も出てきて肌が焼ける。

この日の後は暫く指の皮がめくれまくりました。よくあるのよね。

 

逆層スラブ。

核心と思ってた逆層スラブはあんまり恐怖感はない。

 

間ノ岳直下は浮石地獄。

逆に間ノ岳直下の浮石地獄が、疲れた体にグッと来ましたね。

焦って滑ってしまわないよう慎重にへつりながら降りる。

 

ようやくです。

ようやく西穂高の手前まで来て一息着く。

気の抜けない縦走路でした。

 

9:51 西穂高岳

予定では11時までに着ければ御の字かな、と思ってましたが

意外と早く着けて助かりました。下山ラッシュに巻き込まれないうちに。

 

3月に歩いた西尾根。

3月には西尾根で西穂高岳に登頂しましたが、まだその話も書いてないね。

うーん、いつか触れられたら良いのだけれど。

 

涸沢岳(左)の下から歩いてきた。

暫し休憩しながら、歩いてきた道を眺めて感慨にふける。

 

帰るよ。

ぼちぼち登ってくる人も出てきたので、山荘まで下山します。

 

学校登山に巻き込まれて結構難儀しましたが、昼過ぎに無事山荘に到着。

超混みの山荘に分け入る気にはならず、そのままロープウェイまで下山しました。

 

またね!

一度やってみたいと思った奥穂西穂縦走ですが、

スリルの中にも楽しみが沢山詰まって良い山旅となりました。

暫く穂高はお腹いっぱい?また秋になったら槍ヶ岳方面に行ってみたいですね。